国立の看護専門学校、大学病院付属の助産師学校を卒業後300床〜650床の7病院において 看護実践、医療安全、看護部運営のマネジメントを行ってきました。
また、その間には看護教育の現場で、看護師となる人材を育て、社会に送り出してきました。
その仕事内容は看護教員、看護学校の運営責任者、看護師長、看護部長などの役割から、新病院の開設や看護専門学校の新規開校に携わり、 またそれに加え医療安全と経営を考えた看護現場の再構築を行ってきました。
このような実践から病院経営における看護部門の活躍は重要な要素であると考えるようになりました。
そこから得た考え方やノウハウをもとに2012年12月に独立し、医療・看護のコンサルティング会社を設立しました。

看護教育歴11年、看護師長歴8年、看護部長歴8年の中で人材育成、人的資源の活用、看護サービスの提供方法の選択、看護業務の標準化、個別な人間への看護及び医療安全管理、 そして看護師が持っている専門的な技術をいかんなく発揮できる現場をめざし、看護師の働きがいを実感しながら実践してきました。

看護師長の8年間は、新病院の開設当初から携わり、看護師・助産師教育、看護基準や看護業務手順の作成、医療・看護のIT化の準備、導入、実施を医師及び他の職種と連携し行いました。
その当時大きな社会問題になっていた医療安全は、看護部門が先駆けて取り組み、医療安全の実態調査、対策の考案、作成、研究発表等を行い、院内での浸透を図りました。
特に個別患者の看護については、カンファレンスや事例検討を行い、人間の持つ可能性やそのすばらしさに圧倒されました。

看護部長の8年間は、まず行政改革の波が押し寄せ、病院経営に苦しむ中で看護部組織の再構築と看護職員の意識改革を行いました。
特に看護体制の変更、看護師の働く職場の改善、働き方の改善、看護師の採用・募集活動に力を入れ、看護職員のバーンアウト防止、離職の防止をおこないました。 また、病院の経営方針に従って病床再編や人工透析室の立ち上げ、救急体制の変更などを医師と連携しプロジェクトを立ち上げ、看護師が中心となっても企画・実践してきました。
電子カルテの導入や病院医療機能評価の受審についても、看護部門が中心となって医師はじめ他部門と連携し対応してきました。

これからも日々起こる看護現場の細々として問題や課題に取り組み、看護の魅力を伝えていきたいと考えています。